断熱用語辞典

このページでは、断熱材に関する用語をご覧いただけます。

発泡プラスチック系断熱材

発泡プラスチック系断熱材とは、さまざまな合成樹脂を主原料とした断熱材の総称です。「押出法ポリスチレンフォーム」「ビーズ法ポリスチレンフォーム」「硬質ウレタンフォーム」「フェノールフォーム」「ポリスチレンフォーム」の5種類が存在します。
ロックウールやグラスウール等の繊維系断熱材が繊維の間に微細な空気を閉じ込めているのに対して、発泡プラスチック系断熱材は、独立した小さな気泡(ガス)を閉じ込めて断熱する点が特徴です。

ビーズ法ポリスチレンフォーム(発泡スチロール)

ポリスチレン樹脂と発泡剤を主な原料として造られた断熱材です。金型で、ボード状、筒状、ブロック状に成形されます。
軽くて湿気に強い性格を持っていますが、耐熱性は80℃以下であるため、施行部位には注意が必要です。
通常は「発泡スチロール」と呼ばれますが、英語の頭文字をとり、EPSと呼ばれることもあります。

ヒートショック

急激な温度の変化により、身体が影響を受けて血圧や脈拍が急変する現象のことをヒートショックと呼びます。
冬場に暖房の効いている暖かい部屋から、キッチンやお風呂場などの温度が低い場所へ移動した際に起こりやすい現象です。ひどい場合には心筋梗塞などの深刻な事故につながることがあります。
日本では交通事故による死亡者数よりも、ヒートショックでなくなる方の数のほうが多いとも言われます。

ヒートブリッジ(熱橋)

ヒートブリッジ(熱橋)とは、建物の躯体において鉄骨や金属など他の部分よりも熱を伝えやすい部分のこと。

木造住宅ではたくさんの金物を使われますが、なかには室内から外壁側まで貫通している金物もあります。 その部分が熱的な弱点となり、室内側のその部分に冬は大幅な温度降下(夏は温度上昇)が生じ、放置すると結露の原因となります。

フェノールフォーム

フェノール樹脂と硬化剤、発泡剤などを一緒に混合加熱し、発泡と硬化反応させた断熱材です。ボード状の形状で、高い断熱性を持っています。
また、プラスチックフォームの中でも燃えにくく、炎を当てても炭化するだけで、煙や有毒ガスなどの発生はほとんどありません。
一般住宅の外張り断熱、建築分野の外断熱、屋根断熱に使用されます。

吹き込み断熱

充填断熱の形態の一つ。ホースを使って圧縮空気やガスなどで、断熱材を吹き込む断熱工法。壁や天井などに隙間なく断熱材を施工することが可能となるが、実際には施工者の技術や丁寧さにより断熱効果に大きな差が出ると言われています。

輻射熱

高温の固体の表面から、低温の固体の表面に直接伝わる熱のこと。二つの固体の間に空気があっても関係なく、「電磁波」の形で熱が伝わっていく現象をさします。
輻射熱は遠赤外線とも呼ばれることがあります。焚き火のそばで炎の熱さを感じたり、太陽の日差しを暖かく感じるのも輻射熱の作用です。

フラット35

フラット35とは、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して、住宅取得者に提供する長期固定金利住宅ローンのこと。 ずっと固定金利であることや保証料や繰り上げ返済手数料がかからないこと、住宅の断熱性・耐久性について住宅金融支援機構の定めた技術基準に沿った検査があることなどが特徴です。

フラット35S

フラット35Sとは、フラット35を申し込んだ住宅取得者が、「省エネルギー性」「耐震性」に優れた住宅を取得する場合、フラット35の借入金利が一定期間引き下げられる制度のこと。フラット35の技術審査に加えて、フラット35Sの技術基準に適合している必要があります。

複層ガラス

2枚以上の板ガラスの内側に乾燥空気やガスを封入し、断熱性能を確保した窓です。窓枠は、アルミの他、プラスチックや木などのさらに熱を伝えにくい材質のものもあります。
高い断熱性能で窓ガラス表面につく結露現象を軽減します。
近年北海道では、ガラスを3枚重ねた複層ガラスも普及し始めています。

法定不燃材

法定不燃材(不燃材)とは、建築基準法で定められた基準に適合する不燃性を備えた防火材料のこと。
防火材料には、不燃材料をトップとして準不燃材料、難燃材料の3つのランクが設けられています。
素材としてのロックウールは不燃材料の認定を受けているものがあります。

ホルムアルデヒド放散等級

ホルムアルデヒド(Formaldehyde)はシックハウス症候群の原因物質の一つであり、家具や建材などから室内に放散され、人体に影響をあたえることがあります。(ホルムアルデヒドの一定濃度以上の水溶液がホルマリンです)
建築基準法では、ホルムアルデヒドを放散する度合いに応じて部材の使用基準が決められています。(ホルムアルデヒド放散等級)
ロックウールは最上級のF☆☆☆☆(エフフォースター)に位置づけられる安全な建材であり、制限なしの使用が認められています。