断熱用語辞典

このページでは、断熱材に関する用語をご覧いただけます。

体感温度

体感温度とは、人が「気温」や「湿度」「気流(空気の流れ・風通し)」「放射(地面や壁などから直接伝わる熱、いわゆる輻射熱)」を総合して感じる温度のこと。気温が高くても気流があれば涼しく感じたり、同じ気温でも湿度が高ければ暑く感じたりします。

断熱材

断熱材とは、熱の移動を防ぐための素材全般を指します。
住宅用断熱材だけではなく、工業用などにも多く用いられています。
現代の産業や暮らしにおいて熱の移動を防ぐことが必要な場所は、非常に多く断熱材は現代社会を支える重要な素材の一つと考えられています。

断熱リフォーム

断熱リフォームとは既存の住宅の断熱性能を向上させるためのリフォーム全般を指します。屋根のみや、壁のみなど、既存住宅の特性に合わせたリフォームも可能です。

長期優良住宅

長期優良住宅とは「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の定めるところにそった住宅のことです。
次の条件を満たすことで、補助金や住宅ローン減税、その他の税制優遇やフラット35Sなどの優遇措置を受けることが出来ます。

  • 耐震性
  • 省エネルギー性
  • 耐久性
  • 維持管理・更新の容易性
  • 住戸面積
  • 居住環境
  • 維持保全

など。詳しくは国土交通省HPをご参照ください。

地域区分

住宅の断熱性能を図るために設けられている「省エネルギー基準」では、どれくらいの断熱材を使用すれば基準を満たすのかということが決められています。 ただし、南北に長く山間部と平野部の標高差も激しい我が国では、ひとつの基準だけを全国に適用することは困難です。 そのため気候特性に応じて、日本を細かく分けることによって、それぞれ適正な断熱基準を適用する方法がとられています。 最新の「平成25年省エネ基準」では全国が8つの地域に分けられ、それぞれの地域ごとの断熱性能基準値が決められています。

透湿抵抗値

透湿抵抗値とは、「特定の素材がどれだけ湿気を通しにくいか」を数値化したもの。
湿気は熱と同じように量が多いところから少ないところへ移動します。
その移動をどれだけ防ぐことができるかが「透湿抵抗値」です。
m2・h・mmHg/gという単位で記述されます。
数値が大きいほど湿気を通しにくい(透湿抵抗が高い)と言えます。
ロックウール(100mm)の透湿抵抗値は1.23です。

トレードオフ制度

住宅の部位ごとに定められている断熱材の厚さを、満たすことが出来ない場合に、他の部位に施工する断熱材を厚くすることで、住宅全体の熱損失を変えないようにすることを認めた改正省エネルギー法の制度です。
断熱材が入りにくい屋根部分の断熱材の厚さを押さえる代わりに、壁部分の断熱材を厚くするなどの手法が認められています。